「ま、夜までに返事、聞かせてくれればい―から。」
いやいやいや…
夜までって。
おかしくない?
なに考えてるの??
「準備してくるから、ゆっくり食べててね。」
ツゲさんはコーヒーだけを飲んでバスルームの方へ行ってしまった。
頭の中はパニック状態。
「・・ていうか、自分は食べないくせに何個パン買ってきてるの。」
テーブルの上には10個以上のパン。
スイーツ系からお総菜、定番まで、一通り揃っている。
きっと、わたしの好みがわからなくて、とりあえず色んなのを選んできてくれたんだろうな。
―――悪い人では、なさそうだけど・・

