東京。 とっくに日付がかわった時間なのに、 街には人が溢れている。 そんな人混みの中、 駅前のロータリーに座り込むわたし、 と、彼。 「ど―ぞ、ミルクティーでいい?」 「・・ありがとぅ、ございます…」 直接、受けとる事に抵抗があって手を出さずにいると足元に缶を置いてくれた。 「そんな警戒しなくても大丈夫だよ。 このままどっかに連れ込もうなんて思ってないから。」 ハハハッと、笑う彼。