着の身着のまま追い出されたため、メイク道具も服も下着もなにも持っていない。



「・・どうしよう…」


とりあえず着ていた服に着替えようと手を伸ばす・・が、


「服がない!!」



かわりに、男もののスウェットが置かれていた。


しかも、スウェットの上にはさっきまで着けていた下着が丁寧に畳まれ、置かれていた。



「ツゲさんっ!!」


「さっぱりした?
ハハハッ 服、ダッボダボだね。」


「・・触ったんですか?
ていうか、バスルームに入ったんですか?
わたしの服、どこですか?」



「ハハッ 質問ばっかり。
服は洗濯した。下着は目、つぶって触ったから許してよ。」


平気な顔をして言う。