26歳になった頃、がむしゃらに働いていたおかげて、お金がかなり貯まった。 「よく頑張ったね。それだけあったら広い部屋、借りれるよ。」 そう言われて、やっと彼と一緒に暮らせるんだ、と嬉しかった。 しかし、彼と暮らすために東京に行くだなんて、両親は許してくれなかった。 どれだけ説得しても首を縦に振ってくれず、最後には 「勘当だ。もうここへは一生、帰ってくるな。」と、家を追い出された。 わたしには彼がいる、彼がすべてだから大丈夫。 そう思い、東京へ来た。