あれからどれくらいたったのかな。 帰らなくちゃ。 …あ、帰るって、 何処に? 寒い。 身体が鉛のように重い。 うつむいた視線の先にあるわたしの靴。 「・・・ボロボロ」 乾ききった笑いがこみ上げてくる。 そんなわたしの視界に黒いスニーカーが入ってきた。