「ハル君って服のセンスいいね。 私そういうの好きだよ。」 誉め言葉と計算された上目遣い 「僕もユリちゃんみたいな服いいと思う。」 ありきたりな返し この子は こんなんで喜ぶんだ 「ハル君がくるって聞いたから 服頑張って選んだの。」 交わる視線と 重なる手 久々の人の温度 いつの間にか 周りには誰もいなくて 僕の意志が揺らいだ