「魔法を教えるってことは岡田先生も魔法使いですか?」


「自覚は無いですけど、そうらしいです。

まぁ、自分自身が解らないモノを人に教えるなんて無茶苦茶だと思いますけど、あの学園長も。」

「無茶苦茶とは失礼ね。

さっさと体育館に移動してくれないかしら?」

「すみませんね、学園長様。」

「あら?不満でも?」

「言っても無駄なんですよね?」

「わかってるじゃない。

狭山先生も、体育館に。」

「はい。」




入学式が終わった。

「幸大君、貴方に仕事よ。」

「学園長って俺のこと前から名前で呼んでました?」

「いいえ。

今までは二人でしか会ってなかったから貴方と呼んでたわ。

それより、仕事よ。」

「何ですか?」

「はい。」

資料がたくさん置かれた。

「入寮希望者の資料。


4時までは部活とかのデモンストレーションがあるからそれまでに部屋を割り振って、鍵とかも色々用意してね。


相部屋の人には鍵は二つ渡してね。


入寮者は後で貴方の部屋に繋がってる窓口に行くから。


その時に鍵を渡して、指紋登録もしてね。」

「わかりました。」

「それから、5時から入寮者の荷物が運びこまれるからロックは全部解除してね。」

「わかりました。」