「stop!」

クリスが止める。


「あら?

ふーん。

そう。」

「…。」

クリスが無言で俯く。

「続きはいつも通りベッドで…」

それを聞いたクリスの顔が真っ赤になる。

「一度もベッドに一緒に上がった記憶はありません。」

「ふふふっ。

クリス、冗談よ。」

「…!」

頬を膨らます。


「そうね、今日の放課後、クリスの魔法の訓練をしましょう。

場所は、寮の前よ。」









放課後

寮前


「クリス、良い?


今から全力で幸大を捕まえなさい。」

「but…」

「そうね…

じゃあ、クリス、」


何かを耳打ちする。

「I got it !」

「何かすごくやる気になってません?」

「良いから、良いから。

ルールは鬼ごっこ。

幸大君はクリスにさわられたら負けよ。

範囲は、寮前の芝生の上。



よーい、ドンッ!」

「blitz!」

<電撃戦!>

「突っ込む気かよ!」

逃げる。

「sorry」

クリスがメモ帳を開きながら走る。


ザワッ、

「go!」

地面からロープが現れて幸大を縛る。

「finish!」


「甘い!」

ドウッ、

身体中に魔力を纏ってロープを断ち切る。


「next!」