「だったら、皆でプールに行かない?」

学園長が提案する。

「プール?」

幸大が聞き返す。

「本当は海って言いたいのだけど時期が早いから。

それにね、この学園の近くに新しく室内プールができたのよ。

まぁ、学園の生徒を的にしてるんでしょうけど。

それで、優待券をもらっちゃったんだけど、皆でどう?」

「でも、GWだと混んでませんか?」

狭山が指摘する。

「あそこがオープンするのはGW明け。

私の持ってる優待券はモニターを兼ねたモノよ。

まぁ、貸し切りではないみたいね。

他にもお客さんはいるみたいだし。」


「じゃあ、俺は行きます。」

幸大が答える。

「私も混んでないなら。」

狭山も賛同。

「私も行きます。

お姉ちゃんは?」

「勿論、行くわよ。」

二月姉妹も賛同。


「僕も行きます。」

「私も当然。

私、プールは初めてですわ。」

石動、神宮寺も賛成した。


「決まりね。

そろそろ、午後の授業が始まるわ。

詳しいことは後でね。」






放課後


校舎裏

「亜紀、こんな所で何やってんだ?」

「静かにしなさい。

あれ。」


指差す先には一人の男子がいた。