「さすがです、お兄さん!」

奈都が言う。

「先生、すごいです。」

石動が拍手する。

「へぇ、やるじゃない。」

亜紀が意外と言う顔をする。

「魔法の先生なだけありますわね。」

神宮寺も多少の尊敬の眼差しをする。

「岡田先生、さらに惚れました!」

狭山の眼が輝いている。


「まぁ、魔法とはちょっと違うけどな。」

「なら、私が手取り、足取り教えようかしら?」

学園長が近寄る。

「またの機会にでも。」

「そう?

残念ね。」


「で、皆は何でここにいるんだ?」

「私達は帰宅したついでです。」

奈都が言う。

「私は遊びに来ました。」

狭山が答える。

「遊びに、ですか?」

「はい、アプローチです。」


「まだ、続いてるんですか?」


「まだ勝敗が決まるのは先よ。

私もアプローチをしに来たの。」

学園長が言う。

「お茶しか出ませんよ?」

「お兄さん、お構い無く。」

「奈都もかよ。」

「私もよ。

石動君もでしょ?」

「あ、はい。

お邪魔します。」


「…。

わ、私も行きますわ。

私だけ除け者は嫌ですわ。」





夜、夕食後


「なぜ、麻雀に?」

幸大が聞く。

「大人の夜の遊びよ。

それとも、もっと気持ちいいことする?

まぁ、幸大君が3人相手に身体が持つかしら?」

学園長が言う。

「あの、僕、門限過ぎてますけど…」

石動が言う。

「私は麻雀ってあまり解らないんですけど。」

狭山が言う。

「涼ちゃんはまぁ、麻雀を知ってるから門限破りを許すわ。

狭山先生は数合わせ。」


学園長が言う。