チャイムが鳴り授業が始まる。


「今から、ブレスレットを配るから、まだ着けないでくれ。」


授業は着々とすすみ、一時間分が終了した。


次の授業が始まる。


「連続ってめんどいな。

じゃあ、さっき言った通り魔法陣の説明をすっけど、俺もよくわからん。


え〜と、まず、重要なのは○だ。

魔力を魔法陣の全体に行き渡らせるため。


後は、その他の部分は人によって違う、らしい。


自分のイメージを図式化する。

その図式は線対称、または点対称であるのが最も効率的である。」


「教科書を読んでるだけの先生に質問ですわ。」

神宮寺が言う。

「何だ?」

「イメージを図式化するということは、先ほどの花を作った魔法陣。

あれは全員が、花を作るイメージがあの魔法陣だ、というイメージがなければいけませんわよね?

私はそのようなイメージは持っておりませんわ。」

「それは…」

幸大が学園長を見る。


学園長は微笑みながら手を振る。

「自分で考えろってか。

…。

多分、そうだな、水がいいな。


例えば、花を作る魔法陣じゃなくて、水を作る魔法陣があったとしよう。


神宮寺はどんな魔法陣を書く?」