「結局、どうすれば?」

幸大が言う。


「じゃあ、学園長!」

奈都が言う。

「今日から、私と学園長はライバルです!

正々堂々と闘いましょう。」


「良いわよ。」


「なんの勝負だよ。」

幸大が突っ込む。

「乙女の闘いよ。

幸大君はその賞品。」

「何か蚊帳の外な感じです。」


「私と奈都ちゃんの他に、参加者はいるかしら?」


「ぼ、僕も参加します。」

「え?

石動君、男じゃ…」

狭山が言う。

「実は、僕は女です。

親の言いつけで男として学園に通ってます。」

「そう言うことよ。

ってことで、涼ちゃんも参加っと。」

「学園長、楽しそうですね。」

「楽しいわ。」


「私も、参加して良いですか?」

狭山が言う。


「もちろん。」

「岡田先生、不束者ですが宜しくお願いします!」

「挨拶がおかしい!?」

「それは優勝宣言かしら?」


「私も参加するわ。」

亜紀が言う。

「…お姉ちゃん。」

「奈都。

長年の決着、ここでつけるわよ。」


「さて、残りは神宮寺さんよ?」

「なぜ、私がそんなわけのわからない勝負に参加しなければなりませんの?

お断りしますわ。」


「まぁ、ライバルが減るから私はそっちの方がありがたいわ。」

亜紀が言う。


「じゃあ、今から勝負…」

学園長が合図をする。

「「スタート!」」

一斉に言った後、全員、自室に帰った。

「スタートって言う意味あったのか?」