「じゃあ、今はどのくらい魔力があるんですか?」


「ブレスレット無しで、摩天楼よりも大きな桜の樹が咲くわ。」


「そんなに溜まってるんですか?」

「そんなに溜めて、魔法陣に触ったら魔法陣の許容範囲を超えるわ。


魔法陣に触ってみなさい。」

何も起こらない。

「何も起こりませんよ?」

「魔法陣が壊れたわ。

魔力を受け止め切れなかったのね。


解りやすく言うと魔法陣という回路がエネルギーの流しすぎで焼き切られたのよ。」

「あ、タンポポが出ません。」

狭山が確かめるが反応がない。

「もっと魔力を使っていればいずれ魔力を感じれるようになるわ。」


「頑張ってみます。」


「ブレスレット、一個あげるから、頑張ってね。

ブレスレットなら光るから魔力の量を見れるでしょ?」

「ありがとうございます。」






寮の前

放課後


「ここで良いか。」

「何をするの?」

亜紀が話しかける。

「ん?

ああ、魔法の練習だ。」


「確か、奈都のクラスで初授業だったらしいわね。」


「私達のクラスにも聞こえてましたわ。」

神宮寺が現れる。

「神宮寺と亜紀は同じクラスなのか?」

「そうですわ。」

「席も近いのよ。」