「おい、お前ら、俺が相手になろうか?」

「は?

お前、教師のくせに生徒に手を出したらどうなるか解ってんのか?」

「べつに教員免許ないから正式な教師じゃねぇんだよ。」

「そうかよ、上等だ!」

殴りかかる。

「お前は言うこともやることも、下等だけどな。」


ゴッ、


一撃で気絶した。

「さて、残りはどうする?」

「てめぇ、教師じゃねぇのかよ!」

「だから、正式な教師じゃねぇんだよ。

しかも、教師である前に人間なんだ、正義感が勝る時もあんだろ?」


「おい、逃げるぞ!」

「こいつ、つれてけ。」


気絶した生徒を担いで去っていった。

「石動、立てるか?」

「大丈夫です。」

「血は出てないな。

どっか怪我は?」

「体が痛いです。」

「…それは俺には治せないな。


取り敢えず寮会もやりたいし俺の部屋に行こう。」




幸大の自室



「石動、痛みは引いたか?」

「お前、腕にアザができてるな。」

幸大が腕を掴んでじっと眺める。

「先生?」

「アザ、押しても良いか?」


バシッ、

背中を叩かれた。

「痛っ!?

誰だよ。」

「私ですわ。

馬鹿なことをやってないで、早く会議を始めますわよ。」


神宮寺が言う。