「お兄さんと呼んでますけど、兄弟なんですの?」

「いや、従姉妹だ。

こいつらの両親がよく海外出張に行ってて家に泊まってたけどな。」


「今回、私達がこの学園の寮に住むことになったから両親は海外に転勤したわ。

家も売り払ったわ。」

「相変わらず、大胆な人達だな。」

予鈴がなる。

「ん、お前ら授業が始まるぞ。」

「じゃあ、お兄さん、また。」

「ああ。」




「午後はどうするかな。


…、魔法の授業か。

少し、練習でもするかな。」



放課後



「おい、俺達に逆らうのか?」

定番の校舎裏、石動が囲まれてる。

「教室でも一人ぼっちのてめぇと仲良くしてやるって言ってんだ、ありがたく思えよ!」

「僕は、望んでない。」


「殴らなきゃ、解んないのか?」

「…。」

「何とか言えよ!」

殴られる。

倒れると蹴られる。

全員が蹴る。

カシャッ、

携帯のシャッター音。