学園についた。

学園の玄関には3人の人影。

一人は見知った顔だ。


「神宮寺!」

「先生、それに皆さんも!?

何でここにいるんですか!

早く逃げてください!

学園長もこの学園じゃ魔法は使えないんですよ!」


神宮寺が声をあらげる。

「私はこの学園の学園長よ?

離れるわけにはいかないわ。」

「俺も、教師だからな。」

「私も見習いですが教師です!」

「あれ?

クリス、日本語話してる?」


「お兄さん、私と手を繋いでますから。」

「ああ。

そういや、そうだな。


…ってこれって手を繋いでたら複数の人ができんのかよ!


あれ?

じゃあ帰りのナビゲートは一体、」


「道は大通りばかりだったので覚えれました!」


「それでも凄いな。

奈都、アクセサリー返せ。」


幸大はアクセサリーを身につける。


「貴方が、魔法の先生ですか。

はじめまして、私は呉羽の父、

行正です。」


「母の、スアラです。」

「どうも、岡田と申します。」



「先生は今の状況を解っていますか?」

「ええ。

魔女狩りならぬ狼狩りをしようと思ってます。」


「…。

何か勝算でも?」


「そうですね…

これが負けられない勝負だから。

ってのが勝算です。


負けられないなら勝つしかないですから。

引き分けは相手側が許してくれないでしょ?」

「話に聞いた通りの先生です。」