Blood smell 2

「…教皇。
まさか人間に情でもわいたのか?」


教皇と呼ばれた銀髪の男が
首を横に振りながらため息をついた


「そうではない。
ただ、そのように簡単に殺してしまっては
シュルドとの事も何も聞けないだろう?」


修二の事?


「そうか…。
教皇は下等な人間と
愚かなヴァンパイアにご傷心だったな。」


皮肉めいた言い方をして
金髪の男は腕を組む


「ふん。
なんとでもいうがいい皇帝。

だが
せっかく生け捕りにした人間
思う存分調べてみたいものだが…。」


教皇の瞳が私を捕える
しかし
その眼を見た瞬間私は絶句した


教皇には黒眼といわれる中心部分はなく
瞳全体が真っ白だった


「ほう…この目を見るのは初めてか?」


私の変化に気づいてか
教皇はニヤリと口角を上げる


「この前私を襲った哀れなライカンの
一匹にお前の匂いを感じたが…

知り合いだったか?」