泣き虫Memories

『…う、うわぁぁぁ!!』
僕の昨日の記憶を取り囲んでいた分厚い壁が、あっという間に崩れていった。
『楓!!落ち着いて!!』
『ああああぁぁ!!』
亜美の声は届かない。
『パパが…っ!ママが…っ!』
僕は全てを思い出したんだ。
昨日の、あのやましい記憶を。