「いってらっしゃい。麗華」 わざわざ玄関前まで見送りにくる。 ―今時、珍しいくらいわたしのお義母さんはまじめだ。 常に『良いお母さん』であろうとする。 ちょっと煩わしいと思うけど、 丁寧に包まれた弁当を受け取った。 「行ってきます」 ―…行きたくない そう思いながら、重たい足を 無理にうごかしながら― 学校へ向かった。