昨日のように思い出せる。俺の後ろについてきた小さな幼子、それが菜舞露だった……。






本当に小さくてか弱くて、幼い頃は守ってやらないと優しく庇護してやらないとすぐに消えてしまいそうだった。




そして、年月を重ねるごとに


美しく


熟れた果実のようにみずみずしく


菜舞露は育った















昔からだったが、それは菜舞露が成長すると共に、年月をおうごとに、降り積もる雪のように俺の中につのっていった。