「今度は丸腰で何するつもりですか?偽者の兄者様?」 それに対する兄者の返答はなかった。 ただ口元だけが口角を上げていびつに笑っている。 意識を保とうと痛みと奮闘したが、それも終わりに近い。 抗えば抗うほどに痛みが増す。 次に目を覚ましたとき、私はどこにいるのかな? 「……。」 最後に口を開いて何か言おうとした。自分が何を言おうとしたのか、わからないまま 私は痛みの波に呑まれた。