「何をいきなり言い出すんですか?
あんだけ自分で探しておいて。龍轍何に迷っている?」
「迷っているっか…。
気にするな。長旅していた疲れが出てきているだけだ。
龍樹様を頼んだしばらく休むから。
いつもどうりに頼んだぞ。」
そう言うと龍樹様を連れて龍轍は部屋に入ってしまった。
「心配して何が悪いんだか…。」
抱え込むんじゃねぇよ龍轍のあほ…!!
「あーもう!!広間の片付けをして、それからまだ仕事が残っていたな。」
幼なじみ(当主)はろくに人に弱みを見せない。
少しは
「頼ればいいのに…。」
どうやら龍轍は長旅のせいでまたひどく内に壁をつくってしまったようだ。
その壁を壊せるのは龍轍がもっとも愛する龍樹様以外他はいないだろう。
「龍樹様どうか龍轍を……。」


