「はぁ~」




俺は、今日何度目か分からないため息をついた。



「どうしたんですか?」



と悪魔笑顔ぜんかいで聞かれても、もはや嫌味にしか聞こえない。




仕事がなかったら龍樹の側にいるつもりだったのだが…。



「はぁ~」


「そんなにため息をついても、龍樹様はお起きになりませんよ。


どうせ、今日はずっと側にいようとか思ってたんでしょう?」



「よく俺の心がお分かりのようで。」



なら行かせろと二言を言いたいところだが、あえて押し留まった。


仕事を増やされるのは目に見えてる。