華麗なる反抗期


「ただいま~」
「おかえりうさ」

帰ってきたわたしを玄関で待ち伏せする羽夢に、

「うりゃ!」
「ぐは」

パンチを一発いれました。

「どう? 少しは成長したでしょ?」
「……怪力女」

腹をおさえてうずくまる羽夢がポツリとつぶやいた。

なんとでもいいなさい!
こっちだって毎日やられてるわけにはいかないんだから!

「じゃ、勉強会はじめよっか~」
「……鬼」

まだうずくまる羽夢がまた何かをつぶやいた。