華麗なる反抗期

「……やめて」
「姉弟、だからか？」
「…………！」

羽夢は静かに続ける。

「いったろ。俺は姉弟だからって諦めねぇって」

胸が、苦しい。
苦しいほどに、ドキドキする。

だけど。

羽夢は姉弟でも、っていうけど。
わたしは、

「……やめて！」

やっぱり、姉弟だから、恋愛はダメと思うの。

「ごめんね……」

なんで謝るのか自分でもわからなかったけど。

多分、わたしは……。




羽夢が、好きなの。




自分の気持ちにウソつくのが、こんなに辛いなんて、思わなかったよ。

羽夢……。