そのとき、予鈴が鳴った。 「……あ、じゃあまたね。うさちゃん」 「は、はい」 先輩の背中をぼーっと見た。 先輩のこと、好きなんだから。 わたしは、先輩のことだけ考えていればいいのに。 いつも邪魔する羽夢は、わたしの何なんだろう……。