少しトーンは違ったけど、 なんとなく聞き覚えのある声。 「…っ」 ぞわっとした。 「行こ?」 「…ごめんね。 美紅、やっぱり今日はもう帰るね…」 「え!?マジで! やっぱどっか痛いの?」 心配そうな目をしてほっぺを両手で包み込む。 「…っ」 頼りたいよ…。 でも言いたくないの。 心配するでしょ?