その時、
マンションから綺麗な女の人が出てきた。
「あっ。恭平」
「おー梨沙。
助かった」
おかげでロビーに入れた
目があったので、軽く頭を下げておく。
すると
「…」
無言で私をジロッと見てきた。
「?どしたー梨沙。」
「別に。でも…
…家にまで女連れ込むのなんて珍しいわね。」
「この子は特別っ。」
そして私の肩に手を置いた。
「…っそ。
じゃ、あたし行くから」
「ああ
バイバイ。」
ぎゅっ
「痛っ」
すれ違い様に足を踏まれた…!
「どした美紅ちん!
どこ痛いの」
「あ、なんでもない…」
なんだか、わざと踏まれた気がした。
そして、私はわかった。
私にイタ電した人、この人だ…
