-流嘉Side-

「ねぇジュンちゃん。聖ってモテるのかな??」

私がそう聞くとジュンちゃんは大きな目を
また大きく見開いて私を見る。

「は??何?あんた、瀬川の事好きなの?」

・・・そういう訳じゃないけど!!

「違うよ!!そういう訳じゃなくて
昨日の練習の時、隣のクラスの・・・
えっと・・北原さん?に呼び出されてた
からー。」

「ふーん。まぁいいけど。あ、席つこ。」

と言ってジュンちゃんは席に戻っていった。

・・聖、何て言ったのかな・・・・??

戻って来た時は全然普通だったけど・・。

うまくいったのかなっ??♪

・・・でも、北原さん走って行ったよね??

・・・!!恥ずかしかったのかぁ!!

解決♪解決♪

ガタガタガタガタ・・・

ん?何??

「え、何で皆席動かしてるの??」

近くに居た友達に聞いた。

「えー??流嘉、話聞いてなかったのぉ??
 席替えだよ、席替え☆」

「あー席替えかぁー」

・・・席替え??

あーー!!やばい!!!

ジュンちゃんと隣に座る約束してたんだ!!

キョロキョロして、
ジュンちゃんを探す。

居た!!

ジュンちゃんはほっぺを膨らませて、
私をにらんでいる。

ジュンちゃんの隣の席はもうすでに
ジュンちゃんの事が好きだと有名な
男の子が座っていた。

ごめんなさい!!本当にごめんなさい!!

・・・でも・・かわいい。笑