「……」




太陽の光が、部屋に差し込む。




気付けば、もう朝だ。




ふと、ソファを見る。




いつもはそこにあるはずの姿が、ない。




頭では分かっていても、心はそう簡単に理解してくれないらしい。




ふっと乾いた笑いを浮かべる。




女が大嫌いな俺が、寂しいと思うなんてさ。




自分でもおかしくてたまらない。




でも、俺にとって…あいつは。




…シオリは、特別、なんだろうな…。