「爽麻!!」




大きな声と足音に、意識が戻る。




目の前で息を切らしている圭。




…今のは夢?



家の鍵をポケットから取り出して、開けて中に入る。




「おい、爽麻!?」




一直線にリビングに向かう。




「………」




いない。




本当に…シオリはいないんだ。