「爽麻帰ろーぜ」




「おー」




長かった1日がやっと終わった。




圭が約束通りに女を追い払ってくれたから、少しは楽だった。




交換条件だったシオリのことを聞かれたけど、適当に答えておいた。




「爽麻ばいばいっ」




「また明日ねー」




ウザい女子を無視して、俺は教室を出る。




無視しても懲りないとは呆れるしかない。




「シオリちゃん迷子になってないよね?」




「………」




実は俺も心配してたんだよな…。




圭にはシオリが外にいることをさっき話した。




やっぱり不安になるな、シオリの場合。