「…聞こえてんのか?」 黙り続けてる女と見て、俺は眉間にしわを寄せた。 こいつ…幽霊だよな? むかつく。 なんか言えっつーの。 すると、女は木の上から降りてきた。 おーほんとに幽霊だ。 ちっちぇなぁ。 俺を見上げてる女をじっと見る。 「落ちたらどうすんだよ。」 そっけなく言い放つと、女は動揺して目を泳がせている。