「……」




目が覚めて、外に視線をやる。




まだ空は真っ暗だ。




時計を見ると、4時過ぎ。




いつもはこんな時間に目が覚めることはない。




不思議に思いながら、シオリを見る。




ソファの上で、だんごむしみたいに丸くなっている。




「……」




そっと毛布をかけた。




寒さを感じないとは言っていた気もするけど…まぁいいか。




すやすやと眠っているシオリ。




自分の中に不思議な感情が湧いて来る。




ふと気付いた。




…呼吸をしていない。




そんなのは当たり前のことだが。




でも、どこか忘れていたような気もした。