そういや、あの男は何に対して怖がってたんだ…?



何となく興味を持った俺は、さっき男が見てた方に視線を向けた。




「…!!」




…本気で驚いた。




俺が見つけたのは、幽霊の女。




見た目からすると、高校生っぽい。




俺の足はいつの間にか止まっていて、女を見ていた。




その女は空をじっと見ている。




いや、その前に…何で木に座ってんの?




あぶねーだろ…。




「おい。」




俺は普通に、その女に話しかけた。