「お迎えにあがりました」 「っ!!」 シオリの後ろに突然人が現れた。 真っ黒なスーツを着た男。 「今じゃないと…ダメ、ですかっ?」 そんなシオリの要望に困った顔をしている。 「かしこまりました。」 なんとか許してくれたらしい。 俺たちに残された時間は、あと5分。 「では、後ほど」 そう言って男の人が消える直前、目が合った気がした。