「キス…したい…」




恥ずかしそうにそう呟くシオリに、キスをした。




「そろそろ帰るか」




立ち上がって、シオリの手を握る。




「あたしね、ずっと見守ってるから」




笑ってそう言ったから、驚いた。




「爽麻の心の中にいる。」




ただ頷いた。




シオリが見守ってくれるなら、心強い。




頑張らないとな。






海をもう一度眺めて、強く記憶した。




…ずっと忘れないように。