「お願いが…あるんです」 「…お願い?」 「あたしの…生きてる頃の記憶を、一緒に探して下さい。」 「…は?」 今、何て言った? 固まる俺に、慌てて説明を加える女。 理由を話してくれたため、少し納得。 自分の死んだ理由が分からないとは…残念だ。 俺が同じ立場だったら、この世界に残っただろうか。 ふとそんなことを思った。