「お世話になってるから…お礼がしたくて」 「……」 「思いついたのが、料理だったんだ」 何なんだよ、コイツは。 「でも、結局失敗しちゃったね!爽麻に手伝ってもらったし…」 「…っ」 「え……爽麻…?」 シオリを抱きしめる手に力を込める。 …こんなにも俺を想ってくれる人は初めてだ。 素直に、嬉しい。 俺はシオリと出会って、たくさんの感情を知った。 昔の自分にならありえない気持ちだって数え切れない。