コップを両手に持って部屋に戻る。




女の方に、オレンジジュースを置く。




「ありがとう」




そんな小さな声が聞こえてきたから、どうやら飲めるらしい。




すぐに飲むのかと思って見ていたら、




なぜかコップをじっと見つめている。




見つめたところで飲めるわけがない。




まさか飲み方を知らないとか…?




コイツならありえそうだ。




そんなことを思っていると、女がコップに手を伸ばした。