「いきなり消えてごめんね」 この1年間、ずっとシオリは後悔してたんだろうな。 「…ほんとだよ」 「ごめんなさい…」 「謝るな」 もう、全部分かってるから。 「顔…、上げろ」 俯いたままのシオリに、そう呟く。 顔を上げたシオリを、腕の中に閉じ込める。 慌ててるけど、今は無視。 「黙って聞け」 とは言っても、緊張するな…。