こいつ、歩くのに慣れてねーんだろうな。




なんか、危なっかしい。




ちらちらと気にしながら、俺は家へと急いだ。




人がいねーから助かったけど、俺、何してんだろ。




ふと、そんなことを思う。




幽霊の話って、何があるのか。




想像しても、まったく分からない。




たいしたことじゃねーだろ。




…のんきにそう思っていたが、この時、俺の運命は変わったのだろうか。