1年生の夏休み明け、わたしはこの場所を見つけた。 数学の授業でしか見られない先生を ゆっくりと見ていられるここは わたしのお気に入りの場所だった。 もともと読書が好きだったのもあり、 週2、3回は通った。 もちろん、本を読むためでもあった。 でも、少し視線を逸らせば先生がいて、 楽しそうに笑ってたり、 生徒とふざけ合ったり、 たまに怒っていたり、 そんな先生にドキドキしっぱなしで 前は一週間で一冊くらい読めていた小説が、1ヶ月で一冊しか読めなかった。