「先生になりたてで、自信なくてさ。 俺ここにいていいのか? とか、情けないことに思っちゃっててさ。 本当に逃げ出したいくらい怖かったし、緊張してたんだ。」 少し、困ったような顔をして笑う先生。 目が合って、胸がドクンとなる。 「―――けど、 あの時、篠田が一緒にプリント拾ってくれて、 ありがとうって言ってくれて、 なんか一気に吹っ切れたんだ。」 「あの時、本当に ありがとう、な!」 先生の大きな手が 目の前にきたかと思ったら、 頭をポンポンと2回なでられた。