あ、そうだわ。 最初のうちに言っておいたほうがいいよね。 零の誕生日プレゼント、一緒に選んで欲しいって。 「あの、執事にあげるプレゼント一緒に選んで欲しいんだけど。いいかしら?」 「もちろんだよっ!! おすすめのお店紹介する~♪」 テンションが高すぎるレイに引っ張られて、ぴょこぴょこ歩く。 おすすめのお店……。 レイに聞いてよかった。 友達と歩く街は、零といるときとまた違う雰囲気になる。 零といると、どこか街から浮いた気分になるのだ。 だけど、今は違う。 溶け込めてる気がする。