考え込む私に、いつものような笑みを浮かべ促がし始める零。


「さ、お時間は大丈夫なのですか? 遅れては駄目ですよ」



「…そうね、行くわ」



やっぱり、私の勘違い…?
使用人たちに見送られながら、待ち合わせ場所の公園に向かった。


家から5分のところにある大きな噴水が目立つ、木々でいっぱいの綺麗な公園。


春と夏はとっても絶景なのだが……

やっぱり、どこか寂しく感じてしまうのは裸の木のせいだろう。



「しゅりり~んっ!」



噴水の前に立つ、スタイルのいい身体。

五月蝿いくらいに響く声。


すでにレイが待っていた。