「これ…有難う。面白くないってことはなかったわ」


「ああ~っ! でしょっ♪ 主人公の子、しゅりりんに似てた!? 執事様もっ!」


レイはマシンガントークで、話を進める。

もうどれを答えればいいか分からないじゃない。



「え…えぇ。そうね」



適当に相槌をうちながら、席に座る。

話してると疲れるわ。



頬杖をつきながら外を見つめると、広がるのは寂れた景色。


木々が裸だからそう見えるのかしら…



「ねぇ? しゅりりんっ?」