久しぶりの優勢な位置。


「ふんっ…許してあげないことはないわ」



嗚呼、勝った気分。

なんて最高の気分なのっ!


零の頭を今すぐ足で踏みつけてやりたい。



「有難うございます、お嬢様」



顔を上げようとする、零の頭を右足で妨げる。

サラサラの髪で足の裏が少しくすぐったい。



「お、お嬢様!?」

「……ふ、下僕め」


腕を組みながら、右足にさらに力を入れる。

零のどうすることもできないような声に、ゾクゾクする。



「お言葉、よろしいでしょうか?」


「何よ?」



急に落ち着きをまとった零を見下すように見つめながら言った。


今の私は無敵よ!

零の好きにはさせないんだから!!