嗚呼、鬱になりそう。



「起きてあげるけど…学校なんて行かないんだから」


そして毎朝同じ台詞を吐く。日課のように。

それに零は、私に甘い。服従が絶対だから。


またそれも日課のように『じゃ、明日こそ行ってもらいます』と、いやらしく妖艶な笑みを浮かべるのだ。


学校に行かなくていいのはすごく嬉しいけど、コレを繰り返すのはいい加減飽きてきた。

私は布団を顔までかぶりながらも、その言葉を待つ。


今日は、無視してやろう。




「駄目です。今日は行ってもらいます」



キパッと言い放った、零。
言い方からしてきっと憎たらしい笑みを浮かべながらに違いない。



「嫌っ! 嫌って言ったら絶対嫌よ!!」



枕に強く顔を埋めながら、大声を出す。

なんで、零にそんなこと言われなきゃならないのよ。
指図されなきゃならないのよ。