「さぁ、起きて下さい。それとも、もっとして欲しいんですか?」 ふっと片方の口角を上げながら、零は言い放つ。 む……… して欲しいけど、して欲しくない。 矛盾した気持ちが心の中をぐるぐると駆け巡る。 「別に、起きるからいらない」 ふんっと鼻を鳴らして、ベッドから出る。 零は満足そうに微笑んでいた。 いつものように、 一人で着替え。 いつものように、 零にリボンを結んでもらう。 いつものように、 肉以外の朝食を食べ。 いつものように、 学校へ向かう。 「しゅりり~~んっ!!!」